犬が唸る6個の理由とは? 原因ごとに直し方を知っていこう 犬が唸る6個の理由とは? 原因ごとに直し方を知っていこう

犬のしつけ・お手入れ

犬が唸る6個の理由とは? 原因ごとに直し方を知っていこう

犬が唸る原因が分からずに、唸ることだけに注目してやめさせようとしても、しつけが上手くいかずますます唸るようになってしまう恐れがあります。まずは犬が唸る原因を突き止めて、愛犬の気持ちを理解してあげることが大切です。

犬が唸るのはなぜ?考えられる理由5選

犬が唸るのはなぜ?その理由6つとそれぞれの直し方を知っていこう

犬が吠えたり唸ったりするのは、本能からの行動です。

唸る理由としては、怖いときや何かに対して警戒しているとき、痛いときや嫌悪感を感じている、遊んで興奮しているときです。
大抵の場合は負の感情を伝えるための警告として唸ることが多いので、無理に近づくと噛まれてしまうことがあります。

このように犬はさまざまな理由で唸りますが、唸ったことだけを叱るのでは何の解決にもなりません。どんな理由で犬が唸ったのかを理解して、その理由に合わせた解決方法を見極めることが大切です。

怖くて威嚇をしているから

何かに怯えて怖いという気持ちから唸り声をあげることがあります。犬は恐怖を感じると、耳をペタッと垂らし尻尾を足の間に巻き込んで身体の下に隠します。
このような行動をしながら唸っていたら、犬は恐怖を感じている唸っている状態で、自分の身を守るために威嚇をしています。
また「これ以上やったら攻撃するぞ!」という意味を含めている場合もあります。

餌やおもちゃを取られると思ったから

自分の大好きなおもちゃを取り上げられそうになったとき、取られないようにと怒って唸ることがあります。
取ろうとしている相手を威嚇して、それでも取ろうとした場合は噛み付くこともあります。
これは自分の大事なものを守ろうとする犬の本能からの行動です。

自分の方が優位だと示したいから

耳をピンと立て、毛を逆立てて唸っている場合は、強気になって威嚇していることを示しています。
自分の方が優位だというアピールで唸っているのかもしれません。
犬は集団で生活をしていた動物で、群れの中でリーダーの指示に従って暮らしていました。
犬が自分が飼い主さんよりも優位に立っていると思っている場合は、威圧的な態度をとり、威嚇していると考えられます。

仲間や子どもを守りたいから

母犬が子育てをしているときに、子どもに近づくと唸られることがあります。
これは子どもを守ろうとする気持ちからの唸りです。
また、自分の知らない人が飼い主さんのそばに近づいた時、飼い主さんを守ろうとして唸り声をあげることもあります。

遊びがエスカレートして興奮しているから

犬同士や飼い主さんと遊んでいるときに犬が唸ることがありますが、これはケンカをしているわけではなく遊びの延長でついつい声が出てしまうためです。
人間でいうと「えーい!」「おりゃー!」というような、掛け声みたいなものだと考えると分かりやすいのではないでしょうか。

怖い気持ちが原因の唸りの直し方

犬が唸るのはなぜ?その理由6つとそれぞれの直し方を知っていこう

音に怖がるなら「怖くないもの」と覚えさせる

恐怖心から唸る場合は、その原因を理解して怖がらないように慣れさせることが重要です。
たとえば外を通る車の音が怖い場合は、車通りが少ない道を選んで散歩することからはじめましょう。
車がきた時に「大丈夫だよ」「怖くないよ」と励ますと「自分のことを落ち着かせようとしている=やっぱり車は怖いものだ…」と、逆に不安になって怯えることがあります。
飼い主さんが車を全く気にせず、堂々とした態度をとることで「実は、車って別に怖がる必要がない物なのかな?」と安心させてあげることができます。

お手入れが嫌いなら時間をかけて慣らす

爪切りや耳掃除が嫌いで唸る犬がいますが、その場合は焦らず慣らしていくことが重要です。
嫌がっているのに無理やりお手入れをすれば、飼い主さんとの信頼関係が崩れることにもなりかねませんし、お互いに怪我をしてしまう恐れもあります。
無理やりお手入れをしようとせず、まずは体のどの部位を触られても平気になれるように、徐々に慣らしていきましょう。

ビビリな性格なら社会性を身につける

犬が散歩中などにそばを通りかかった人や他の犬に対して唸る場合、子犬の頃に社会性を身につけていなかったことが理由です。
犬は幼い頃に様々な音や物を経験していれば社交性が身につくのですが、ペットショップで長く売れ残ってしまっていたり、箱入り娘のように室内で大事に育てられてきた場合、いろんな物を怖がってしまうようになります。
幼い犬を迎える場合、生後半年くらいまでの間はできるだけ外に出て車の音や自転車がそばを通る環境、人の多い場所に慣れさせておくといいでしょう。
保護犬出身の成犬を引き取った場合は幼い頃に散歩の経験がなく、唸ってしまうこともあるでしょう。
この場合は、散歩をするときに短い距離から練習して外が怖い所ではないことを理解してもらうところから始めましょう。
もし、犬が唸りそうになったらその場で止まっておすわりをさせて、落ち着いて唸らなかったらたくさん褒めてあげます。
これを繰り返すことで、外は怖くないことを理解して飼い主さんのことを信頼し、唸らなくなっていくでしょう。

餌やおもちゃを取られると思った唸りの直し方

犬が唸るのはなぜ?その理由6つとそれぞれの直し方を知っていこう

犬より人の方が順位が上だと理解させる

飼い主さんがお皿を触ろうとした時や、おもちゃを回収しようとしたタイミングで唸ってくる犬がいます。
これは、飼い主さんと犬との主従関係ができていないという意味の表れです。
唸りがひどくなる前に、「待て」「おすわり」などの基本的なことができるようにしつけましょう。

自分が優位だと示すための唸りの直し方

犬が唸るのはなぜ?その理由6つとそれぞれの直し方を知っていこう

抱っこしたら他の犬に唸るなら抱き上げない

抱っこをすると他の犬や人に対して唸る犬がいますが、これは抱っこされて視界が高くなったことで「自分の方が偉いんだ!」と勘違いすることが原因です。
これを解決するのは単純に抱っこしないことです。
他の人より犬を高い位置にしないようにすることで、上下関係を勘違いさせないようにしましょう。

日々のしつけで人や犬に歯向わないよう対策

小型犬の場合、みんなから可愛がってもらえるために自分は偉い、力を持っていると勘違いしてしまうことがあり、人や大きな犬にも勇敢に立ち向かってしまうことがあります。
もちろん小型犬が大型犬に勝てるわけはありませんし、反対に犬よりも弱い人間の赤ちゃんに向かって行ってしまうのは大変危険なことですよね。
飼い主さんや他人、他犬に対して唸る行動を始めたら、飼い主さん自身と犬との主従関係を見直すところから始めましょう。
おもちゃを与えるときに「待て」ができること、「離して」と言ったら咥えている物を大人しく渡すようにしつけることが重要になってきます。

仲間や子どもを守るときの唸りの直し方

犬が唸るのはなぜ?その理由6つとそれぞれの直し方を知っていこう

お客さんは悪くないと理解させるよう行動する

犬は自分の子どもや仲間を守るために唸ることがあります。
人と暮らしている時は、大好きな飼い主さんを守ろうとしているから唸るのです。
自分のことを守ってくれようとしているのはかわいいのですが、来客に対して唸るのはやめさせたいですよね。
ご友人や別居しているご家族に協力してもらえるのであれば、お客さん仲良くと楽しそうにしている姿を見せてあげることで、犬も「この人は悪くないんだ」と学習していくでしょう。
ただし、飼い主さんがおお客さんに対して嫌悪感を抱いていると、犬も感情を察知して家族を守ろうと唸ってしまいますので、セールスマンの対応をする時などは、できるだけ犬が玄関に来られないように工夫しておくことをおすすめします。

遊びがエスカレートして唸るときの直し方

犬が唸るのはなぜ?その理由6つとそれぞれの直し方を知っていこう

問題はないのでクールダウンさせる

犬同士や飼い主さんと遊んでいるときの唸りは、つい出てしまう掛け声のようなものです。
遊びに夢中になっているときに出てしまう声なので、攻撃しようとしているわけではありません。
怖いわけでもないので、やめさせる必要はないでしょう。
しかし、とても興奮している状態なので、全く悪気はないのに誤って飼い主さんの手に噛み付いてしまうこともあります。
唸りだしたら遊びを少しやめて、クールダウンさせてから遊びを再開するようにしましょう。

夜になると唸る場合の直し方

暗さが不安なら疲れるまで遊んであげる

臆病な性格の犬だと、夜の暗闇に不安を感じていることがあります。
また、聴力に優れた犬は人間には聞こえない音が聞こえて怖い思いをして唸る場合もあるのです。
この不安を取り除いてあげるには、犬が不安になる時間に遊んで気を紛らわせるようにしてあげるといいでしょう。
飼い主さんがそばにあてくれるという安心感と、疲れて眠たくなるまで構ってあげることで、唸ることなく安心して眠ってくれるでしょう。

空腹のようなら生活リズムの見直しを

夜中にお腹がすいてしまい唸る犬には、規則正しい食事時間にすることが大切です。
人間同様、犬も生活のリズムを整えるのが大切なので普段から食事の時間と量を決めてあげるようにしましょう。
もし正しい分量を与えているのであれば、1日の食事の量は変えずに少量を複数回食べさせるようにして、こまめに食事できる環境にしてあげることが効果的です。

甘えたい様子なら適度に構ってあげる

留守番が長くて遊んでもらえていない、相手をしてもらいたいとの気持ちから唸ることがあります。
以前、犬が唸ったときに欲求を満たしたことがある場合、それを犬が覚えていて唸れば飼い主さんが要求を叶えてくれると思ってしまっている可能性があります。
唸っても無視をして「唸っても良いことはないんだ」と覚えさせることも効果的ですが、まずは犬がストレスを抱えないようにしっかり相手をしてあげましょう。

苦しそうに唸っている時は病気かも

犬が唸る理由はいろいろな原因があることをお伝えしてきましたが、飼い主さんがそれを理解してあげて、その理由に合わせてしつけなければなりません。
ただし、うずくまって苦しそうに唸っている場合は病気やケガが原因の恐れも考えられます。
この場合は早めに動物病院を受診しましょう。

犬が唸る原因を突き止めて解決しましょう

愛犬が唸るのは、何かしらの原因に対して負の感情を持っているからです。
怯えている場合もありますし、怒っている場合もありますが、まずは愛犬が何に対して唸っているのかを飼い主さんが理解してあげてください。
唸る癖を改善するためには時間がかかることもありますが、正しい対処法を続けていくことでいつかは改善されるはずですので、諦めずに継続していきましょう。

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