犬に餌やおやつをあげる前に、「待て」ということがありますね。この待てができるようになることは犬にとってもメリットがあるのです。また、待てを教えるためには何かコツなどはあるのでしょうか。
犬に待てを教えたいと考えていた時に、コツなどがわかれば教えやすくなることでしょう。今回は、犬に待てを教えるメリットや教えるコツなどをご紹介していきます。
犬のために知っておこう。待ての必要性
犬にとって待てという言葉を覚えさせる必要性はどういったことがあるのでしょうか。
待てには犬の身を守る効果が
目に入ったボールを思わず追いかけたり、見知らぬ人と通りすぎる時に飛びつくなど、犬は衝動的に行動をしてしまうことがあります。犬に待てという言葉を正しく理解させるておくと、犬の衝動的な行動を制御することができます。例えば、何かを追いかけて道路に急に飛び出して車に轢かれるなんてことを未然に防ぐことができる可能性が高くなります。犬に待てを覚えさせるということは、犬にとっても自分の身を守る効果があります。
騒いでほしくない場所でも!
犬に待てという言葉を理解させると、犬の衝動的な行動を制御できるだけではなく、犬と同伴で入れるカフェや飲食店などに連れて入っても落ち着いて待っていられたり、余所の犬に対して吠えたり威嚇したり攻撃的な行動を抑えることもできます。
飼い主にとっても騒いで欲しくないような場所や場合なども落ち着いて過ごすことができます。
ちょっと待った!教える前の心得チェック
待てを教える前に、教える時の心得などをチェックしていきましょう。
指示語「待て」と解除語「よし」は統一する
犬に待てを教えるときには、「待て」という言葉と「よし」という言葉を統一してしつけていくことがとても重要なポイントです。犬にとって「待て」は、命令を指示する言葉となり、「よし」は命令を解除する言葉になります。待てと命令されたままでは、いつまで待てをしていたら良いのか犬は判断に困ってしまい、その命令があいまいなものになってしまいます。
ここで命令を解除する言葉も同時に覚えさせることで、いつまで待てば良いかを判断することができるため、命令を解除する言葉があるまで犬は待つことができるのです。
そして、犬がその言葉を理解しやすくするために、言葉を統一して覚えさせることです。そうすると命令する「待て」という言葉と、命令を解除する「よし」という言葉にメリハリができ、しっかり覚えることができるのです。
できなくても焦りは禁物!
犬は元々賢く、順応性が高い動物です。しつけは飼い主と犬の共同作業になります。そこで飼い主本人も一緒に学びながら成長していくとよいでしょう。
なかなか待てを覚えてくれないからといって焦る必要はありません。焦る感情が犬に伝わってしまい上手くかないという場合もあります。そうならないために信頼関係やコミュニケーションを密にとって焦らずしつけを続けましょう。
待ての教え方とは?トレーニング開始!
さっそく待てのトレーニングをしてみましょう。
まず飼い主と犬が向かい合わせになり、犬にお座りの合図をおこないます。お座りをさせた後は飼い主の方に注意がむくようにしましょう。注意を向けるときはおかしなどを我慢させながら犬とアイコンタクトをします。犬の注意が飼い主に向いたら、ここで「待て」と言いながら犬の顔の前で手の平を向けて静止の合図をおこなってください。
上手く待てない。そんな時チェックしよう!
犬が待ての合図をしても待てができない。待ての合図に我慢ができないと悩んでいる人は少なくないでしょう。それは子犬であっても成犬であっても同じことと言えるでしょう。
そこで以下についてチェックしてみましょう。これで問題を解決することが出来るかもしれません。それでは見ていきましょう。
本当に犬が集中できる環境ですか?
1つ目に犬にとって集中できる環境にあるかをチェックしてみてください。気が散るようなおもちゃがないか?家族が邪魔をしていなか?などです。こういった環境は飼い主も犬も集中しておこなわなければならないでしょう。そこで犬が集中できる環境を整える必要があります。そして犬が待てをすることが出来ないからといって叱ってばかりでは、犬の集中力も切れ、嫌になってしまいます。これは人間の子供も同じことですよね。そして合図を出す時とほめる時のメリハリをしっかりつけるようにしましょう。
ご褒美はちゃんと好きなものか?
2つ目に犬の好きなおやつかどうかを確認してみましょう。人間も同じように好きな物嫌いな食べ物があるように犬にも好きな食べ物や嫌いな食べ物があります。そのため犬が待てを覚えるための近道として1番大好きなおやつをあげるという方法があります。犬が1番好きなおやつを使って待ての練習をする事でみるみるうちに待てを覚えた!やメキメキと成長をしたなんて事にも繋がります。何より飼い主と犬の信頼関係やストレスを軽減することができるでしょう。こうすることで覚えが早くなる可能性があるといえます。
子犬にはいつから待てを教えるべき?
ペットショップや里親、知人から譲り受けたなど様々な理由から子犬を飼う人がいるでしょう。そんな時にいつから待てなどのしつけをしたらいいのか悩みますよね。そこでここではしつけや待てについていつから教えることが望ましいかについて紹介していきます。
子犬に待てやしつけを始めるのは生後3ヶ月頃から徐々に行うと良いでしょう。生後5ヶ月を過ぎると周りの音や知らない人などに恐怖心を感じ始めるのです。恐怖心から知らない人を噛んでしまうなんて事にもなりかねません。そうなってしまう前にしっかり待てを覚えさせる必要があるのではないでしょうか。そのため生後3ヶ月頃から犬の待てなどのしつけをおこなうことが望ましいのです。
まとめ
いかがでしたか。今回は犬の待てについての紹介をしてまいりました。犬に待てなどのしつけをおこなうことは根気のいることでしょう。しかし、しつけは飼い主や犬、そして周りにとってとても大事なことになります。可愛いからと甘やかすだけではなく、しっかりしつけをしましょう。
犬はあなたのしつけ次第で変わるということをお忘れなく。
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