犬と一緒に暮らしていて一度はやってみたいのは犬との添い寝です。
しかし、飼い主さんは一緒に寝たいと思っていても犬が嫌がる場合やその逆で飼い主さんが嫌がるけれど気がついたら犬がそばで寝ていたなんてこともあります。
飼い主さんの寝相によっては犬を潰して怪我をさせてしまったり添い寝が危険なのではないかという意見もあります。
ここでは添い寝をしてくれる愛犬としてくれない愛犬の違いはなにか、愛犬との添い寝の危険性、添い寝の場所でわかる犬の心理などをご紹介します。
添い寝したがる犬としない犬。その違いは?
犬を多頭飼育している飼い主さんや2代目、3代目の犬を飼育している飼い主さんであれば添い寝してくれる愛犬としてくれない愛犬がいるのを不思議に思ったことがあるのではないでしょうか。
犬が添い寝をする理由やしない理由について解説します。
犬が添い寝をしたがる理由
犬が添い寝をしたがるのには3つの理由があります。
1つ目は添い寝することにより飼い主さんの匂いをかぎながら安心して眠ることができるからです。
犬は嗅覚が敏感な動物です。犬用のベッドを洗ったり、新しく新調することで匂いが全くせずに犬は不安を感じます。
そんな時に飼い主さんと一緒に寝ることでここは自分の家だと感じ安心できるのです。
2つ目は寝心地が良いからです。
夏場の少し暑い時期や冬場の寒い時期は自分のベッドより飼い主さんのベッドのほうが快適に眠ることができます。
夏場はひんやり冷たい、冬場はホカホカで温かい飼い主さんのベッドは犬にとっては最高の寝床です。
3つ目は犬のワガママです。
甘えん坊な犬は飼い主さんのそばを離れたくないがために添い寝をします。
あまりにも飼い主さんの側から離れないということになるとちょっとしたお出かけの際のお留守番でも分離不安などを引き起こすこともあるので、犬のワガママによる添い寝は控えたほうがいいかもしれません。
添い寝してくれない理由
犬が添い寝をしてくれない理由は2つあります。
1つ目は飼い主さんのしつけによるものです。
犬の寝床はクレートとしつけを行っている場合は基本的に飼い主さんに添い寝はしません。
犬自身で「自分はここ(クレートもしくは犬専用ベッドなど)で寝るんだ」と覚えているのであればわざわざ飼い主さんのもとへと行くことはないでしょう。
2つ目は寝心地が悪いからです。
例えば飼い主さんの寝相があまり良くなくしきりに起こされる場合などは寝心地が悪いために添い寝をすることを諦めます。
犬も人間同様、安心できる場所でないとゆっくり眠ることはできません。
飼い主さんと一緒に添い寝をしない場合は飼い主さんのベッド以上に安心でき寝心地が良い場所があるのかもしれませんね。
愛犬との添い寝は一方ではこんな危険も…
愛犬と一緒に寝るということに憧れている飼い主さんが中にはいるかも知れません。
しかし、愛犬との添い寝にはいくつか危険があります。
犬の大きさや飼い主さんのベッドの向上や高さによっては愛犬が怪我をしてしまう可能性もあるのです。
落下や飼い主さんに踏まれてしまう可能性が
愛犬が寝ている時にベッド下に落下したり、飼い主さんの寝返りで踏まれて怪我をする可能性があります。
愛犬の種類がチワワやトイプードルなどの小型犬であった時、高いベッドから落下することで骨折やヘルニアなどの病気を引き起こしたり、頭や体をぶつけたりする可能性があります。
大型犬であればベッドから落下してもさほど問題なく眠り続けることもありますが、小型犬であれば動物病院を受診しなければいけないこともありますので非常に危険です。
ベッドから落下しない場合でも飼い主さんに潰され窒息してしまう可能性もあります。
愛犬と一緒に寝るのは飼い主さんにとって嬉しいことかもしれませんが、愛犬の大きさやベッドの高さ、飼い主さんの寝相などにより、愛犬に重大な怪我を負わせる可能性があります。
人と犬の間で感染する病気に注意!
人と犬の間には共通して感染することのある病気が数多くあります。
現在日本にはありませんが狂犬病という発症後致死率100%の感染症、皮膚糸状菌症という皮膚の病気、ワクチンなどでも予防することができるレプトスピラ症、ノミ・マダニなどの寄生虫、ライム病、Q熱などの感染症があります。
犬と添い寝することにより犬から人へ感染し、軽い体調不良で済んでしまうこともありますが、感染症によっては治療が遅れることにより死亡することもあります。
特に小さい子供や幼児・乳児がいる場合は成人よりも重篤な症状に陥ることもあるため犬との添い寝は避けたほうがいいでしょう。
人と犬の間に感染する病気以外にも、添い寝することにより飼い主さんのベッドが不衛生になることもあるため、今まで以上のこまめな掃除が求められます。
ベッドの掃除だけでなく、犬のシャンプーなどもこまめに行う必要があります。
添い寝する位置によって、愛犬の心理がわかる?!
犬は元々群れで生活する動物でした。
群れで生活をしながら眠るときはリーダー格となる犬を守るように囲んで寝ていたため、その名残で犬の寝る場所により犬の飼い主さんへの信頼度や親密度がわかります。
あなたの足元で寝ているとき
犬があなたの足元で寝ていると、どうしてもっとそばに来てくれないんだろう、信頼されていないのかなと感じることもあるかもしれません。
しかしそれは全くの逆で、犬があなたをリーダーと認め信頼しているから足元で寝ているのです。
添い寝する位置では最も高い信頼度を得ていると言えるでしょう。
あなたの腰辺りで寝ているとき
犬があなたの腰回りで寝ている時、寝返りなどでぶつかってしまうこともある位置なので、少し不安な位置ですよね。
足元で寝ているときよりは信頼度は低くなりますが、愛犬は飼い主さんをリーダーなのかなと感じているようです。
まだ飼い主さんのことを「この人がリーダーだ!」とは思っていないようなので、今後のトレーニングなどのしつけをしっかり行うことが重要です。
しかし、しつけの方法などの方向性はあっているようなので、そのままトレーニングを続けましょう。
犬の添い寝の位置がだんだん飼い主さんの足元に下がっていくのであれば信頼関係がきちんとできている証拠です。
あなたの胸辺りで寝ているとき
犬があなたの胸周りで寝ているときは、飼い主さんも抱きまくらのようにして愛犬を抱っこすることもできるため添い寝といえばこの姿勢!と思いがちですが、愛犬の心理状況は飼い主さんを自分と同等の存在だと感じているようです。
足元で寝ているときより蹴ったり寝返りでベッドから落とす危険性も少なくなる部位ですが、愛犬には少しまだリーダーだと思われていないため、しっかりとしつけを行ったほうがいいかもしれません。
トレーニングをする際に、自分の指示を聞いてくれない、なあなあになってしまっているなと感じた場合はすぐにトレーニングを中止し、犬中心にならないように気をつけましょう。
あなたの頭あたりで寝ているとき
あなたの頭辺りで寝ている場合、犬は飼い主さんより上の順位だと認識しているようです。
位置としてはベッドからの落下、寝返りで潰すなんてことには起こらないために飼い主さんも安心して眠ることができますが、犬は飼い主さんをリーダーとして認識していません。
今後、しつけなどのトレーニングや犬とのコミュニケーションを取る時間を増やし犬の信頼度をあげていく必要があります。
ご飯やおやつなどを犬から要求されてから与えたり、散歩の時間も犬が吠えてきて連れて行くという経験はありませんか?
犬の要求に従っていると完璧に自分がリーダーだと犬が認識してしまうため指示を聞かなかったり、吠える・噛むなどの問題行動を引き起こす可能性があります。
犬のワガママを聞くのではなく、しっかりとトレーニングを行い、飼い主さんがリーダーだと認識させましょう。
しつけなどのトレーニング方法がわからない、しつけをしているつもりだけどあっているのか不安などあればかかりつけの動物病院や専門家に相談してみましょう。
もうウチの犬は高齢だししつけなんて…と思っている飼い主さんも中にはいますが、犬のしつけには年齢は関係ありません。
幼犬のときより時間はかかりますが、しっかりと人間のルールを学ばせることが犬にとっては重要ですので、諦めずにしっかり主従関係を築き上げましょう。
幸せそうな添い寝 画像紹介
犬の添い寝といっても、犬と飼い主さん、犬同士、犬と異なる動物など様々です。
ここでは幸せそうな添い寝画像を紹介します。
犬同士の添い寝画像です。どの犬から寝たのかはわかりませんが、熟睡しているようです。
赤ちゃんと犬の添い寝画像です。ベッドの中に1人と1匹が入っているのでちょっと狭そうに感じますが、幸せそうです。
犬と子供の添い寝動画です。犬も子供も熟睡し、ふかふかのベッドで幸せそうです。
まとめ
ここでは添い寝をしてくれる愛犬としてくれない愛犬の違いはなにか、愛犬との添い寝の危険性、添い寝の場所でわかる犬の心理などをご紹介しました。
犬はふかふかしていて、抱きまくらのようで一度は添い寝をしてみたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、犬との添い寝には犬が怪我をするリスクも有り、犬が小型犬であればあるほど事故により犬を危険に晒してしまうこともあります。
さらに、犬の添い寝の位置により飼い主さんとの信頼度を測ることもできます。犬からの飼い主さんへの評価にも繋がりますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
犬のしつけの方法もここ数年でだいぶ変わってきました。
これを期に一度、かかりつけの動物病院や専門家に相談してしつけのトレーニング法を勉強し直すのもいいかもしれませんね。
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