犬に煮干を与えても大丈夫?1日の適量を守って食べ過ぎに注意しよう 犬に煮干を与えても大丈夫?1日の適量を守って食べ過ぎに注意しよう

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犬に煮干を与えても大丈夫?1日の適量を守って食べ過ぎに注意しよう

煮干しといえばカルシウムが豊富なことで知られています。カルシウムは骨や歯を頑丈にするので、愛犬に与えたいと考えている飼い主さんも少なくないはずです。この記事では犬が煮干を食べても大丈夫なのか、そして与え方や栄養についてまとめました。

手軽に与えられる煮干しを愛犬にあげても大丈夫?

煮干しは人間にとって出汁やおつまみとして手軽に取り入れられる栄養豊富な食べ物です。その煮干しを愛犬に食べさせてもいいのかというと、過剰に摂取させなければ大丈夫です。

しかし、人間用の煮干しは犬にとっては塩分や犬が必要としている以上の栄養が含まれているため身体によくありませんので、必ず無塩のペット用の煮干しを与えるようにしましょう

犬は1日にどれくらいの量の煮干しを食べても大丈夫?

煮干しは小型犬の場合で週に2回程、1度に1~2本程度なら与えても問題ないでしょう

普段愛犬に与えている総合栄養食は、犬に必要な栄養素がきちんと計算されてバランス良く作られています。飼い主さんが健康を気遣って栄養豊富な食べ物を与え過ぎると、そのバランスが崩れてしまうことになりかねないので、くれぐれも与え過ぎには注意してくださいね。

与える際は細かくちぎって愛犬が喉につまらせることのないように食べやすくしてから与えるよう注意してくださいね。おやつとして与えるのもいいですし、こまかく砕いたものをペットフードにふりかけて与えるのもおすすめです。

煮干しの効果や栄養成分

犬にとっても煮干しは栄養豊富な食材です。今回は煮干しに含まれる栄養の一部をご紹介します。

骨を頑丈にするカルシウム

カルシウムは人間と同様に犬にも必要な栄養素です。カルシウムといえば骨や歯を丈夫にする働きを持っていることで知られていますが、カルシウムの働きはそれだけではありません。

カルシウムは筋肉を正常に動かす働きにも関与しています。筋肉が伸びたり縮んだりすることで身体を動かすことができますが、その筋肉の運動にはタンパク質とカルシウムが必要です。筋肉は手足だけだけでなく、心臓をはじめとした臓器を動かすためにも使われています。そのため、カルシウムは心臓などを正常に動かすために働いているといえます。

また、カルシウムは神経を正常に動かす 働きもあります。興奮や緊張を抑えてストレス緩和に大いに役立つため、興奮して吠えやすい犬に摂取させるといいでしょう。

そして、カルシウムの代表的な働きである骨や歯を健康にする役割ですが、カルシウムは骨の中に貯蔵されています。体内でカルシウムが足りなくなったところがあると、骨からカルシウムが血液中に溶け出して不足しているところまで送られます。

そのため、骨から溶け出したカルシウム分を補充しないとどんどん骨がもろくなってしまいます。特に老犬になると骨が弱くなるので意識してカルシウムを摂取させてあげる必要があります。カルシウムが豊富な乳製品を摂取してはいけない犬にとって、煮干しは効果的といえるでしょう。

貧血の予防になるビタミンB12

ビタミンB12は赤血球の生成に重要なビタミンです。貧血を予防するためにはビタミンB12とともに葉酸が必要で、どちらかが足りなくなると細胞分裂や生成ができなくなるため貧血が起こってしまいます。
また、ビタミンB12が不足すると手足のしびれや歩行障害が見られることがあります。ビタミンB12が含まれている煮干しはこれらの予防に期待ができます。

三大要素の1つタンパク質

犬の皮膚や毛、骨、血液、内蔵などをつくる材料になっているのがタンパク質です。タンパク質は健康な身体づくりに欠かせない栄養素で、不足すると皮膚がガサガサになったり毛艶が悪くなることがあります。

また、タンパク質にはウイルスや細菌が体内に侵入してきたときに、身体を感染から守る免疫細胞を作る働きをしているため、病気予防にも大いに役立っています。そのため、タンパク質が不足すると免疫力が低下して病気に感染しやすくなるなどの弊害が起きてしまいます。

そして、タンパク質は貧血予防に大きな影響を与えるヘモグロビンの生成にも関わっています。タンパク質と鉄が結合してできたヘモグロビンは、酸素を全身に送る役目を持っているので、不足すると十分な酸素が全身に行き渡らなくなってしまい、貧血を起こしてしまいます。

血液を正常に保つEPA・DHA

EPAやDHAは必須脂肪酸のひとつです。EPAは血管の年齢を若く保つことができます。血管の中につまったゴミを取り除いたり、血管の傷を修復する役割があります。

DHAは記憶を司る海馬という脳の器官に多く存在し、摂取することで記憶力アップに役立ちます。
また、老犬の中には認知症を患う子もいますが、老犬になる前にDHAをしっかりと摂ることで脳の老化が抑えられ、記憶力や好奇心、学習能力を維持することが期待できます。

血圧を正常に保つイワシペプチド

イワシペプチドはイワシのタンパク質が分解されたときにできる物質です。血圧を下げる働きがあるので、血圧が高い犬の血圧を正常に保つために役立ちます。そして、このイワシペプチドはアミノ酸に比べて一般的に身体への吸収がよいとされているのも特徴のひとつです。

愛犬に煮干しを摂取させる上での注意点

愛犬の煮干しアレルギーに注意!

犬の中には煮干しに対してアレルギー反応が出る子もいます。約40%の犬が何らかの食物アレルギーをもっていると言われているので、最初は必ず少量から食べさせて、しばらく異変がないか注意してみてあげてください。
皮膚が赤くなったり湿疹が出る、身体を掻いて痒がるなどの症状が出たらアレルギーを疑い、動物病院で受診しましょう。

愛犬に煮干しの与えすぎはよくない!尿路結石や黄色脂肪症の恐れも

先ほどご説明した通り煮干しは栄養豊富な食べ物ですが、与えすぎは身体に良くありません。過度なミネラルの摂取により、尿路結石ができたり黄色脂肪症になるリスクが高くなります。

  • 尿路結石とは?
  • 尿路結石とは、腎臓や尿道に結石ができる病気のことです。結石とはシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムが固まって結晶化したもののことで、その名の通り石のような形をしています。尿路結石の予防は、正しい食生活と水を多く飲ませることに適度な運動です。

    膀胱や尿道の中に結石があると「おしっこの回数が増える」「1回のおしっこの量が減る」という症状が出てきます。そして、ひどくなると尿路感染を起こしておしっこをするときに痛がったり、おしっこに血が混じることがあります。
    そのままにしておくと、おしっこができなくなり急性腎不全を引き起こす恐れがあります。急性腎不全は命に関わる怖い病気なので、普段から愛犬のトイレの様子を観察して様子がおかしかったら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

  • 黄色脂肪症とは?
  • マグロやカツオ、サバ、アジなどの青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸を過剰摂取すると、皮下の脂肪組織にたまり、酸化することで炎症を起こす病気を「黄色脂肪症」といいます。
    この病気になると、「腹部や下腹のあたりに硬いしこりができる」「発熱」「食欲が低下して元気がなくなる」などの症状が見られます。予防策は、バランスのよい食事を摂らせて酸化した脂を与えないことです。

煮干しには栄養がたくさん!食べすぎに注意して愛犬の健康を守ろう

煮干しはカルシウムが豊富で愛犬の歯や骨の健康に非常に役に立ったり、DHAやEPAを摂取することで生き生きと健康なシニア期を迎えられます。

煮干しは量を守って、全体の摂取カロリーの10%内に抑えるよう飼い主さんであるあなたがしっかりと管理し、愛犬の健康を守ってくださいね。

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