犬に白米をあげても大丈夫?5つの注意点を知って適切な量を与えよう 犬に白米をあげても大丈夫?5つの注意点を知って適切な量を与えよう

犬の食事・ドッグフード

犬に白米をあげても大丈夫?5つの注意点を知って適切な量を与えよう

日本人が大好きな白米。飼い主さんがご飯を食べていると愛犬も食べたそうにしていますよね。昔は犬も猫も冷やご飯に鰹節や味噌汁をかけたものを食べさせていましたが、今は栄養豊富なドッグフードを食べさせることが一般的です。犬に白米を食べさせてもいいのか、この記事で解説していきます。

犬に白米を食べさせてもいいの?

犬に白米をあげてもいい?飼い主さんが大好きな白米を愛犬に分けるのは大丈夫?与え方の注意点を知ろう

犬は白米を食べても問題ない

犬に白米を食べさせても問題はありません。
しかし、お米を食べさせるときは、消化が悪い生米ではなくて炊いた白米に限ります。

お米には良質なでんぷんやミネラルが含まれていて、犬の健康によい栄養素が含まれているので与えるのは悪いことではありません。現にドッグフードにもお米や玄米が使われているものが多く売られています。

ただし、白米が栄養豊富な食材だとしても今まで食べさせていたドッグフードをすべて白米に変えるという与え方ではなく、適量を与えるのが良いということです。

白米だけでなく玄米も犬に食べさせてもいい?

犬に白米をあげてもいい?飼い主さんが大好きな白米を愛犬に分けるのは大丈夫?与え方の注意点を知ろう
基本的に犬に玄米を食べさせることは問題はありません。

玄米は白米に比べると血糖値が上がりにくいことと、食物繊維が豊富に含まれているのでお通じにもよい効果が期待できます。
犬に与える場合は白米を炊くよりも多めの水を使って柔らかく炊くようにしましょう。さらにフードプロセッサーで細かくしてあげると食べやすくなります。

白米に含まれる栄養素とは

犬に白米をあげてもいい?飼い主さんが大好きな白米を愛犬に分けるのは大丈夫?与え方の注意点を知ろう

エネルギーのもとになる糖質

白米は主な栄養素が炭水化物で、炭水化物に含まれる糖質は身体や脳を動かすために必要なエネルギーです。
白米の77%が糖質といわれるほど、豊富な糖質が含まれているので犬が生きていくエネルギー源として白米は大いに役立つといえます。

また、糖質は犬の体内で作ることができますが、妊娠中や授乳中の犬は普段よりもエネルギーを必要とするので白米を食べさせてエネルギー補給するのも有効です。

神経や脳を正常に保つためのビタミンB1

白米に含まれている糖質は、身体を動かすためのエネルギーとして使われます。ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変換するときのサポートをします。糖質がエネルギーに変換されないと、その余った糖質が「乳酸」という疲れを感じる元として体内に溜まってしまいます。疲れを溜めないためにはビタミンB1を摂取して、糖質をエネルギーに変換していくようにするといいでしょう。

また、ビタミンB1は神経の機能を正常に維持する働きを持っています。神経が正常に動くためには脳が重要な役目をしています。脳が動くためには大量のエネルギーが必要になりますが、このエネルギーの元が糖です。そして、ビタミンB1は糖をエネルギーに変えるときの手助けをするので、脳の働きを正常に保つことに大きく関わっているのです。

犬の身体を作るタンパク質

タンパク質は犬の被毛や爪などを作るために重要な栄養素です。白米にはこのタンパク質が含まれているので、健康な体作りに役立っています。また、タンパク質は免疫力アップにも大きく関わっています。ウイルスや菌から身体を守るために働く免疫の力を高めるためにタンパク質は重要な役割を持っています。

ほかにも、タンパク質には美肌、健康な骨づくり、貧血予防に関わっているので、犬の健康維持のために摂取するといいでしょう。

骨や歯を作るカルシウム

白米にはカルシウムが含まれていますが、カルシウムは犬の骨や歯を作る働きをします。

そしてカルシウムを摂取することは骨粗鬆症予防にも役立ちます。犬も高齢になったら骨が弱くなってくるので、積極的にカルシウムを摂らせるように心がけましょう。
また、カルシウムにはストレス緩和の効果が期待できます。緊張や興奮を鎮める働きがあるので、よく吠えたり物をかじってストレスを感じている様子の犬に与えるといいかもしれません。

動脈硬化や心臓病予防に役立つマグネシウム

骨の生成にはカルシウムだけでなく、マグネシウムも関わっています。また、エネルギー代謝に重要な働きをするビタミンB1の手助けをするのもマグネシウムです。マグネシウムには体温、血圧、血糖値の調整をする働きがあるため、心臓病や動脈硬化予防に期待できます。

犬に白米を食べさせるときの注意点

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生の米は消化不良になるので犬にあげるときは炊いてから

お米を犬に食べさせる時は生の米ではなく、炊いてから与えるようにしましょう。生のお米は犬が消化できず下痢をするなど消化不良になる恐れがあります。犬の身体は食物繊維の消化が苦手なので、硬いままで与えるのはやめましょう。

白米に味付けはしない

犬に白米を与える時はお米に味付けをしないようにしましょう。

例えば人間が食べるために作った炊き込みご飯は犬にとっては味付けが濃く、健康に良いとはいえません。醤油や塩の味付けは犬にとって不要なのです。

老犬や子犬にはおかゆにしてあげるのもOK

犬は基本的に水と総合栄養食を与えていれば充分な栄養を摂取することができます。そのため、白米を毎日のように与える必要はありません。

そんな白米ですが、犬の体調がすぐれないときや食欲がないときに、おかゆにして与えると栄養補給になるのでおすすめです。おかゆは胃腸が弱っているときに適しているのは人間も犬も同じなので、犬がいつものフードを食べないときにおかゆを与えてみるといいでしょう。

白米はカロリーが高いため犬の肥満に注意

お米は糖分が高いため、犬の血糖値を高めやすい食材といえます。カロリーも高いので過剰摂取には充分注意が必要です。

血糖値が高まりやすいということは、糖尿病のリスクがあるとともに肥満になりやすいともいえます。もともと糖尿病がある犬には白米を与えるのを控えたほうがいいでしょう。

白米を食べた後に下痢や嘔吐があったらアレルギーを疑おう

犬に白米を与える時は大量に与えてはいけません。犬はご飯を丸呑みしてしまい早食いなので、もっと欲しいとねだるかもしれません。

しかし、まれにお米のアレルギーを持っている犬もいるので白米を食べさせる時は少量からにしましょう。
そして、体調の変化がないか観察することが大切です。下痢や嘔吐がないかを注意して、体調が悪くなるようだったらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

犬に白米を与えるときの適量と工夫

犬に白米をあげるときの適量

犬に白米をあげてもいい?飼い主さんが大好きな白米を愛犬に分けるのは大丈夫?与え方の注意点を知ろう
愛犬のご飯を手作りする飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

手作りごはんの食材として白米は肉や野菜との相性がよいため、レシピの幅が広がります。手作りのご飯をあげるときは、肉5に対して白米4・野菜1の割合で食べさせることを意識しましょう。

そして、飼い主さんが手作りでご飯を作る時は、犬に与えてはいけない食材を事前に知っておくことが重要です。白米は柔らかくして肉などとは別に与えてもいいですし、スープで肉や野菜と一緒におじやのようにして煮込んであげるのもいいでしょう。

犬の食欲が落ちている時におかゆやご飯をあげる

犬のご食事はドッグフードを与えるのが理想的ですが、愛犬の食欲が落ちているときに白米をおかゆにして食べさせるのは一時的に犬に栄養を摂らせるには有効だといえます。

おかゆはお米に含まれる栄養とともに水分が摂取できます。おかゆにするときに、鶏のささみを入れるなどして栄養バランスを考えてあげましょう。

白米はドッグフードとの併用もおすすめ

犬に白米をあげてもいい?飼い主さんが大好きな白米を愛犬に分けるのは大丈夫?与え方の注意点を知ろう
冒頭でもお伝えしたように、愛犬の食事のすべてを白米にしてはいけません。白米だけでは犬にとって必要な栄養が充分に摂取できないからです。白米だけでは得られない犬の健康維持や成長に必要な栄養素が入っているのは総合栄養食です。

白米を与える時は、野菜や肉類を一緒に与える必要があるので白米だけを与えていては栄養バランスが偏ってしまいます。普段食べさせているドッグフードを中心にして与えて、白米を適度に与えるのがいでしょう。

食事に白米も取り入れて犬の健康維持に役立てよう

飼い主さんが美味しそうに食べている白米を愛犬が欲しがった時、どうしたらいいのか悩んでいた飼い主さんがこの記事を読んで、与え方と量に気をつければ白米を与えることに問題はないと理解していただけかと思います。

白米はクセがないため、他の食材との組み合わせが可能でさまざまな食材と一緒に食べることができます。基本的には普段食べさせている総合栄養食を中心にした食生活を送らせて、体力や食欲が落ちているときに白米を摂り入れる方法で与えるのがいいのではないでしょうか。

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