愛犬家の中でグレインフリードッグフードが人気になっているのをご存知ですか。グレインフリードッグフードというのは穀物を一切使用していないドッグフードのことです。犬には穀物アレルギーにより涙やけや皮膚の痒みや赤みが見られる事があり、その対策としてグレインフリーを選ぶ飼い主さんが増えています。
ここではグレインフリードッグフードについて詳しくご紹介します。
グレインフリーとは何か
犬の中にはドッグフードの中の小麦やトウモロコシなどにアレルギー症状を示すこともあり、下痢や嘔吐などを引き起こします。下痢や嘔吐などの体の不調だけでなく症状だけでなく、目やにが出たり、毛艶がなくなり、脱毛、皮膚の炎症などを引き起こすことがあります。脱毛や皮膚の炎症などの症状は動物病院などを受診しても皮膚疾患として対処されることもあります。
ここではグレインフリーのドッグフードについてご紹介します。
穀物を完全に不使用としているフードのこと
グレインフリーとはとうもろこしや小麦粉などの穀物を一切使用していないということです。穀物を完全に含まないため、小麦粉やトウモロコシなどの食材に対してアレルギー症状を示す犬にとって最適なドッグフードです。
使われている穀物はドッグフードの原材料の欄に記入されています。安価なドッグフードにはドッグフードのかさ増しに小麦やトウモロコシなどの比較的安価な食材を使用していることが多く、下痢や嘔吐まではいかないものの、軟便になったり、目やにがたくさん出て涙やけがひどくなる、被毛の質が悪くなりパサついたりすることがあります。飼い主さんの中には、症状が皮膚や目やに関係のため穀物アレルギーだと気が付かない場合もあります。
さらに、犬は炭水化物をあまり必要としない動物で、「高タンパク低炭水化物」の食事が推奨されています。犬にとって実は穀物は食べなくても問題ない食材です。穀物はアレルギーを引き起こしやすい食材とも言われているためグレインフリーのドッグフードを選ぶ飼い主さんも増えています。
グレインフリーがおすすめできる理由
グレインフリーは愛犬家の中ではとても人気の高いドッグフードです。価格が高くても、グレインフリーのドッグフードを取り寄せて愛犬に与えている方もいます。ここでは、グレインフリーのドッグフードがおすすめできる理由についてご紹介します。
肥満を防ぐことができる
グレインフリーのドッグフードは肥満を防ぐことができます。犬が肥満になる原因は炭水化物の過剰摂取によるものが大きいです。
穀物は炭水化物に分類され、炭水化物は糖質と食物繊維が含まれているため便の調子を整えたり、脳にエネルギーを送る働きがあります。しかし、過剰に摂取することで糖質が体内に過剰にある状態になり、肥満や胃腸障害も引き起こします。炭水化物は体にとっては摂取したほうが良い栄養ですが、穀物ではなくじゃがいもやサツマイモなどの野菜でも代用することができますので穀物が犬にとって必ず必要な食材ではありません。
アレルギーリスクを防ぐことができる
穀物の中でも、トウモロコシや小麦はアレルギーを引き起こしやすい食材で、下痢や嘔吐などの消化器症状や皮膚の赤みや痒み・脱毛などの皮膚疾患や涙やけなどの症状を引き起こします。
グレインフリーのドッグフードを食べることでこれらのアレルギーのリスクを防ぐことができます。
涙やけを防ぐことができる
ドッグフードを変えてから最近涙やけがひどくなったという経験はありませんか。それは穀物アレルギーによる症状の可能性があります。涙やけとアレルギー症状は繋がりにくく気が付かない飼い主さんも多いですが、穀物を食べることにより涙やけが出るもしくはひどくなるなどの症状が見られることがあります。
涙やけはこまめに拭き取るなどの対策をしないと目周りの被毛の変色や皮膚の炎症などを引き起こすこともあるため、できるだけ早い対処が必要になります。
より良い効果を得るためグレインフリーのフードを選ぶ際に抑えたいおすすめポイント
グレインフリーのドッグフードを食べたほうが良いとはわかったものの、どんなドッグフードを選べばよいか悩んでしまいますよね。ここではグレインフリーのドッグフードを選ぶ際に抑えたいおすすめポイントについてご紹介します。
国産のものを選びましょう
グレインフリーのドッグフードはできるだけ国産のものを選ぶようにしましょう。ペット先進国と言われるイギリスなどで作られているドッグフードであればある程度、信用もできますが、できれば国産のドッグフードのほうが好ましいです。国産のドッグフードは原材料にどこで作られた食材なのかしっかりと記載されていることが多く、野菜であれば農薬の使用の有無、肉であれば栄養剤やホルモン剤の使用の有無なども確認でき安心です。さらに、日本で飼育されている犬の環境を踏まえて作られているのでドッグフードの栄養価や粒のサイズなども日本向けに配慮して作られています。国産のドッグフードは国内の工場でフードを作っていて、製造から包装まで厳しく品質を管理されています。中には国産でも原材料を明らかにしていない、工場は国外ということもありますので、確認してみると良いでしょう。
しかし、国産メーカーでも原材料に副産物と呼ばれる粗悪な原材料を使用していたり、かさ増しで穀物を多く使用しているドッグフードもありますので、ドッグフードを選ぶ際はこのメーカー聞いたことがあるから大丈夫と思わず、しっかり原材料を確認するようにしましょう。
原材料の欄を確認する際に、よくわからない物があった場合はインターネットなどで確認するようにしましょう。
無添加のものを選びましょう
ドッグフードを選ぶ際は無添加のものを選びましょう。添加物とは酸化防止剤や着色料、防腐剤などのことです。
添加物の中でも特に注意してほしいのが「エトキシキン」、「BHA」、「BHT」です。エトキシキンは強い酸化防止作用を持っていて、食べ物が酸化するのを防ぎます。しかし、かなり強い酸化防止作用があるため犬に基準値以上の与えてしまうと皮膚炎などのアレルギー反応だけでなく、ガンを引き起こす可能性もあります。BHAはガソリン用の酸化防止剤として使われていたもので、強い酸化防止作用があります。膀胱がん、甲状腺がんなどを引き起こす発がん物質だとも言われている酸化防止剤です。BHTは石油用の酸化防止剤として使用されていたものです。BHA同様発ガン性物質と言われる危険な添加物です。これらの3つの添加物が含まれているドッグフードは選ばないことを強くおすすめします。
他にも赤色○号、青色○号などの着色料です。着色料は人を喜ばせるだけのために使われているものです。種類によっては発がん性のあるものやアレルギーを引き起こす可能性があると言われているため着色料は使用していないドッグフードを選びましょう。
添加物ではありませんが、〇〇ミートや〇〇エキスなどの記載がある場合はそのドッグフードは要注意です。肉などの本来では食べる部分ではない骨や内臓、血液などを使用している可能性があります。中には〇〇エキスなどの記載はあるもののドッグフードのホームページなどに副産物は使用していないと記載があるものもあります。その一文があれば安心ですが、特に記載がない場合はそのドッグフードは避けましょう。
タンパク質の割合が優れたものを選びましょう
犬は高タンパク食が望ましいと言われています。アレルギーの可能性が高い穀物を一切使用していないドッグフードでも、タンパク質の量が少なければ犬の成長に問題をきたします。肉や魚などのタンパク質の量が多いドッグフードを選びましょう。
ドッグフードの中には、ホームページでタンパクの比率などをしっかり記載しているものもあり、肉の比率が高いものを選びましょう。
しかし、タンパク質を過剰に摂取しすぎても腎臓の負担になる場合があります。むやみにタンパク質を与えるのではなくあくまでもバランスが重要です。タンパク質だけでなく、炭水化物や脂肪、ビタミン、ミネラルなどもバランスよく摂取するようにしましょう。
腎臓に何か障害がある場合はタンパク質量をかかりつけの獣医師さんと相談しましょう。
評判の良いものを選びましょう
グレインフリーのドッグフードを選ぶ際はできるだけ評判のいい物を選びましょう。各ホームページにはお客様の声として紹介されていることがありますので、しっかり確認しましょう。他にもインターネットで使用している飼い主さんの口コミなども確認するようにするとより良いドッグフードに出会いやすくなります。少し手間ですが確認するといいでしょう。
飼い主さんの口コミの中でも注意が必要なのが、「食いつき」です。犬がドッグフードをバクバク食べる=良いドッグフードだと感じている飼い主さんも多くいますが、食いつきは食塩を足したり、ドッグフードの匂いなどをつけることで良くなることがあります。
本当にグレインフリーで無添加、自然そのままの状態で作られたドッグフードの場合グルメな犬には香りが薄く美味しくないと感じることがあります。犬が全く食べないからと言って悪いドッグフードだと決めつけずに時間をかけてドッグフーフードに慣れさせていきましょう。
小粒で食べやすいものを選びましょう
フードを選ぶ際はできるだけ小粒で食べやすいものを選びましょう。もちろん大型犬や中型犬は小粒でなくても問題ありませんが、体のサイズに合った大きさを選ぶようにしましょう。
ホームページを確認しましょう。
グレインフリーのドッグフードを選ぶ際は、そのドッグフードのホームページを確認しましょう。原材料にはどんな物を使用しているのか、食材の原産地はどこなのかなど細かく記載しているドッグフードは信頼性が高いです。ドッグフードを探す時点でホームページを確認するようにしましょう。
犬のライフステージに合わせて購入しましょう
フードを選ぶ際は犬のライフステージに合うものを選びましょう。オールステージ対応、成犬用、子犬用などメーカーなどにより異なります。必ず犬のライフステージに合うドッグフードを選びましょう。
まとめ
ここではグレインフリードッグフードを選んでほしい理由について詳しくご紹介しました。グレインフリーは涙やけや軟便、皮膚の赤みなど動物病院に通うほどではないけれど治らないかなと悩んでいる飼い主さんにおすすめです。
グレインフリーのフードに変えることで犬の望ましい食事へ変更することができます。
ドッグフードを選ぶ時はパッケージ等で選ばずに原材料で選ぶようにしましょう。パッケージにはグレインフリーの記載があっても原材料にコメなどの穀物が含まれている場合もあります。しっかりホームページなどで確認するようにしましょう。
記事ランキング
まだデータがありません。