ラブラドールの性格は優しく穏やか!賢いので初めてのペットにも! ラブラドールの性格は優しく穏やか!賢いので初めてのペットにも!

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ラブラドールの性格は優しく穏やか!賢いので初めてのペットにも!

ラブラドールレトリーバーは大型犬の中でも人気の高い犬種です。愛らしい顔つきと、穏やかで知的な性格のラブラドールは、盲導犬や介助犬、災害救助犬としても大活躍しています。人間や他の動物とも仲良く暮らすことができる犬種です。ここではラブラドールレトリーバーの性格や魅力などを詳しく解説します。

ラブラドールレトリーバーの性格と特徴は?

ラブラドールの性格は穏やかで優しい! 賢いので初めてのペットにもおすすめ

ラブラドールレトリーバー(Labrador Retriever)は、イギリスを原産国とする大型犬です。
その歴史は、カナダのニューファンドランド島で、魚網のけん引や魚網からこぼれ落ちたニシンやタラの回収といった漁師のアシストに使われていた、セント・ジョンズ・レトリーバーが祖先犬と言われています。セント・ジョンズ・レトリーバーは忠誠心が高いうえに、寒さに強く、丈夫な体と従順な性格が猟師や漁師などに重宝されていました。
19世紀初頭(1820年頃)に入ると、セント・ジョンズ・レトリーバーは、ニューファンドランド島と漁業貿易が盛んだったイングランドに持ち込まれ、当時の貴族階級が好んだ水鳥猟に適した猟師犬として高い評価を得ることとなりました。その後、初代マルムズベリー伯爵により品種改良が重ねられて、現在のラブラドールレトリーバーの基礎となりました。
このレトリーバーは、すでにイングランドに持ち込まれていた「ニューファンドランド犬」と区別するために、出身地域名(カナダの太平洋岸、ラブラドール海岸)にちなんで、ラブラドールレトリーバーと名付けられました。

ラブラドールレトリーバーは、イギリスやアメリカを中心として人気が高くなり、世界中に広まっていきました。特にアメリカでは登録犬種ベスト3に、長年にわたってランクインされています。

ラブラドールレトリーバーは食欲が旺盛のため、太らないように食事に気を付ける必要があります。そのためにも、散歩や運動は必須です。また、ラブラドールレトリーバーは、本能的になんでも口にくわえてしまう習性がありますので、散歩のときには道に落ちているものをくわえたりしないように注意が必要です。さらに、誰にでも友好的なラブラドールレトリーバーは、初対面の人にでもじゃれることがあります。相手に怪我をさせないように注意しましょう。

ラブラドールレドリバーの特徴というわけではありませんが、かかりやすい病気についても触れておきます。
外科的な病気として、股関節形成不全があります。これは主に遺伝によるものですが、股関節に異常が見受けられる症状です。仔犬の時から症状が見受けられますので、腰を振って歩く、あるいは足を引きずるといった時には、獣医師に診てもらいましょう。また、食べ過ぎによる肥満が原因となって、足腰に負担がかかります。体重管理には気をつけましょう。
肥満予防のためには、ドッグフードの袋などに記載されている量を必ず守ってください。
また耳が垂れ下がっているため、耳の掃除をしてあげないと外耳炎にかかる恐れがあります。ブラッシングと同時に耳の掃除をするなど、こまめな手入れが大切です。

内科的な病気として、ラブラドールレドリバーは、悪性腫瘍にかかりやすい犬種です。特にシニア犬になると、悪性リンパ腫が多発する可能性があるため、食欲や体重管理などの変化に気をつけるようにしましょう。気になることがあった時には、早めに獣医師に診てもらうようにしてください。

>>>股関節へのダメージを防ぐためにも適正な体型を把握しておきましょう!
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レトリーバー犬種の役割

ラブラドールの性格は穏やかで優しい! 賢いので初めてのペットにもおすすめ

レトリーバー犬種としての共通点として、温厚な性格であることが上げられます。加えて、賢い犬種のため、盲導犬や介助犬として、人間のために尽くしてくれています。さらに、水辺で猟の補助などの活躍してきた歴史があるため、水遊びが大好きな犬種です。

>>>深い水場で遊ばせるならライフジェケットの着用がオススメです!
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ラブラドールの特徴

ラブラドールレトリーバーは、JKC(ジャパン ケネル クラブ)では鳥猟犬に分類されています。日本では大型犬に分類されますが、欧米では中型犬に分類されています。被毛は短く全身に密集して生えています。カラーはイエロー、ブラック、チョコの3色が公認されています。

ラブラドールレトリーバーの被毛は短毛でダブルコートです。ダブルコートとは被毛が上毛と下毛の2重構造になっていることを言います。上毛をオーバーコート、下毛をアンダーコートと言い、オーバーコートは太く硬い毛で換毛しませんが、アンダーコートは柔らかく夏季には抜け落ち、冬季には保温性を高めるために生えてきます。
またラブラドールレドリバーの被毛は、水をはじくことができます。なお、ブラッシングは短毛のため週に一回程度で構いません。しかし、換毛期にはブラッシングの回数を増やして、抜け毛が残らないようにしてください。

ラブラドールレトリーバーはイングリッシュタイプとアメリカンタイプの2種類に分かれています。
イングリッシュタイプは、身体が全体的に短く太くがっしりとした体格です。一方のアメリカンタイプは、胴や足が長く、すらりとした特徴があります。

ラブラドールレトリーバーの顔の特徴は、マズル(鼻先から口周りに掛けた長い部分)が太く、頭部は横幅があります。メスの方は、すこし細身で小顔です。

ラブラドールの平均サイズ

JKCが定めている理想的な体高は、オスが5657センチ、メスが5456センチです。骨太で筋肉質であり、力強い体躯が特徴です。

ラブラドールの飼いやすさ

ラブラドールレトリーバーは、人間が大好きで、穏やかな性格のため、とても飼いやすい犬種と言えます。優しい性格のため、子供や女性にも飼いやすい犬種です。しかし、大型犬は力がありますから、仔犬の頃からしっかりとしたしつけが必要です。

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ラブラドールレトリーバーは優しい性格でフレンドリー!

ラブラドールの性格は穏やかで優しい! 賢いので初めてのペットにもおすすめ

ラブラドールは穏やかで優しい

ラブラドールレトリーバーは穏やかな性格で、賢く優しい性格の犬種です。人間の言うことをよく聞くため、盲導犬、救助犬、介助犬などで活躍しています。またチワワのように縄張り意識が強くないため、飼い主以外の人間にも社交的な面があります。この点で言えば、あまり番犬には向いていないのかもしれません。

元気いっぱいで遊び好きな一面も

とても人懐っこいラブラドールレトリーバーは大人になると、静かに寝そべって、飼い主の動きを見ていることが多くなります。ところが仔犬の頃は、非常にやんちゃで遊ぶのが大好きです。放っておくと室内がめちゃめちゃに荒らされてしまいます。2歳くらいになると落ち着きますが、仔犬の頃からしっかりとしつけをすることがとても大切です。

人が好きだから子どもとも仲良しに

人が大好きなラブラドールレトリーバーは子供ともすぐに仲良しになります。知能が高く、愛嬌があり、攻撃的になることも少ないため、子供とも安心して遊ばせることができます。

ラブラドールの性格は毛色によって変わる?

ラブラドールの毛色はイエロー、ブラック、チョコの3色が公認されています。基本的には朗らかな性格ですが、毛色によって以下のような違いがあるようです。

イエローのラブラドールの性格

ラブラドールレトリーバーの代表的な毛色で、薄い茶色の被毛です。イエローの毛色の子は、落ち着いて穏やかな性格と言われています。盲導犬などもイエローが多いようです。

ブラックのラブラドールの性格

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活発な性格で、やんちゃな一面があります。ラブラドールレトリーバーが誕生した時には、ブラックが理想色として繁殖されていました。

チョコレートのラブラドールの性格

ラブラドールの性格は穏やかで優しい! 賢いので初めてのペットにもおすすめ

濃い赤褐色の被毛に覆われています。性格はブラックと同じ傾向で活発な性格です。

ラブラドールとゴールデンは同じレトリーバーでも性格が違う?

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ラブラドールレトリーバーと似ている犬種にゴールデンレトリーバーがあります。名前にレトリーバー(獲物を回収・運搬する犬という意味)と付いていることや、外観が似ているため、同じ系統の犬種と勘違いされる方がいらっしゃいます。ところが、全く違う犬種です。ラブラドールレトリーバーは、先ほどご説明したとおり、セント・ジョンズ・レトリーバーの交配種です。一方のゴールデンレトリーバーは、19世紀中ごろにスコットランドの貴族が20年以上にわたって、様々な犬の交配を繰り返し、新しい犬種としてゴールデンレトリーバーを作り上げたのです。なお、性格は両方ともに明るくて、人懐っこい性格です。

>>>ゴールデンレトリーバーについて詳しく解説した記事はコチラ!
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ラブラドールとゴールデンの見た目の違い

ラブラドールレトリーバーは短毛、ゴールデンレトリーバーは長毛です。また、ラブラドールレトリーバーと比べると、ゴールデンレトリーバーの頭蓋骨は少しとがったような形をしています。

同じレトリーバー犬種だけど性格もちょっと違う

ラブラドールレトリーバーは、学習能力が高い犬種です。盲導犬や介助犬などとしても社会に受け入れられています。これは理解力や適応力があり、自分で判断して行動するという賢さの表れと言えるでしょう。また人に喜ばれることが大好きで、献身的な性格でもあります。

一方のゴールデンレトリーバーは、感受性が高く、飼い主と寄り添う性格と言えます。知能も高く、人懐っこい性格です。また自信に満ちており、人から指示された作業を卒なくこなせる才能も持ち合わせています。

ラブラドールは性格がいいので使役犬としても大活躍!

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ラブラドールレトリーバーは温厚な性格と、学習能力の高さから、人間社会でも大活躍しています。

優しくて頭がいいので盲導犬に選ばれやすい

盲導犬に求められる性格として、以下のような条件があります。

  • 環境適応力が高い
  • 人と一緒に作業ができる
  • 人を誘導するために力が強い
  • 周囲に威圧感を与えない
  • 飼いやすい

このような条件を満たす犬種として、狩猟犬として長く人間をアシストしてきたラブラドールレトリーバーは、盲導犬に適した犬種と言えます。

チワワのような愛玩犬は人との相性は良いのですが、体が小さく人を誘導する力がありません。特に電車に乗ったり、人ごみの中を歩く場合には不向きと言えます。ラブラドールレトリーバーは、身体の大きさも、人を安全に誘導することに対して、ちょうどいいサイズです。
また、被毛の手入れが比較的楽な犬種ですから、目の不自由な方も共に暮らしやすい犬種です。

洞察力が優れているので警察犬や救助犬しても優秀

ラブラドールレトリーバーは、嗅覚に優れ、臭いをたどって追跡を続ける忍耐力や洞察力に優れているため、警察犬としても活躍しています。公益社団法人日本警察犬協会の警察犬指定犬種(エアデール・テリア、シェパード、ドーベルマン、ボクサー、コリー、ラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリーバー)としても採用されています。警察犬としてよく知られているのはシェパードですが、シェパードは足跡の追跡に優れています。ラブラドールレトリーバーは臭いの選別に優れているとされています。

もちろん一般家庭でのパートナーにも最適!

ラブラドールの性格は穏やかで優しい! 賢いので初めてのペットにもおすすめ

ラブラドールレトリーバーは穏やかで知的、温和な性格です。JKCの犬種別犬種登録頭数(20171月~12)では、15位(4,266頭)にランキングしています(大型犬ではゴールデンレトリーバーに次いで2位)。このことからも、ラブラドールレトリーバーは一般家庭でも広く愛されている犬種です。
しかし、2歳くらいまではとてもやんちゃな面があり、放っておくと室内を荒らしてしまいます。しっかりとしつけを行うことが肝心です。犬社会は主従関係がはっきりとした縦社会です。飼い主がリーダーだということをしっかりと教えなければ、大きくなってもいうことを聞かない犬になってしまいます。

ラブラドールレトリーバーを一般家庭に迎えるにあたっては、しっかりとした受け入れ環境を構築しなければなりません。食事は人間の後にする、散歩の時は人間に合わせるなど、常に飼い主がリーダーシップをとってください。また、吠えた時にいちいち反応すると、構ってくれると勘違いしてしまいますし、無駄吠えの癖がついてしまいます。

>>>主従関係ができていないとご近所トラブルに発展してしまう恐れも…
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ラブラドールの性格を理解して最高のパートナーを迎えよう

ラブラドールレトリーバーの祖先は、狩猟犬として、人間の良きパートナーでした。その後に品種改良を重ね、ラブラドールレドリバーとして、新たに盲導犬や介助犬、あるいは警察犬といった形で、人間と新たなパートナーシップを築きました。その温厚な性格や賢さは、世界中でも人気の高い犬種です。
しかし、当然のことながら、人間社会で共存するには、きちんとしたしつけを行う必要があります。飼い主と正しい主従関係を構築し、最高のパートナーとして暮らしていきましょう。

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