ミニチュア・シュナウザーは、人気犬種ランキングの中で上位にランクインしているわんちゃんです。おじいちゃんのような長い眉毛とひげが印象的なミニチュア・シュナウザーとは、どのような犬種なのでしょう。この記事では、ミニチュア・シュナウザーの性格や特徴、飼う際の注意点などをまとめました。
ミニチュア・シュナウザーってどんな犬なの?
人気の犬種でもあるミニチュア・シュナウザーとは、どのような犬なのでしょうか。ここでは、ミニチュア・シュナウザーの歴史や大きさ、体重などの基本データを紹介します。
ミニチュア・シュナウザーの歴史
シュナウザーにはジャイアント・シュナウザー、スタンダード・シュナウザー、ミニチュア・シュナウザーの3種類に分かており、家畜の番犬や害虫などの駆除を行い活躍していました。もともとドイツにいたスタンダード・シュナウザーを基礎に、アーフェンピンシャーやプードルなどを配合して小型化し、誕生したのがミニチュア・シュナウザーです。ミニチュア・シュナウザーは、農場のネズミを駆除する目的で誕生しました。日本には昭和30年頃にアメリカから輸入され、テリア系の中では「最良の家庭犬」と呼ばれるほどの飼いやすさと人気を誇ります。
ミニチュア・シュナウザーの特徴
原産国:ドイツ
大きさ:30~35cm
平均体重:7kg
平均寿命:12~15年
ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産の小型犬です。ミニチュア・シュナウザーという名前は、ドイツ語の「シュナウツ」から由来しています。シュナウツは口ひげという意味があり、シュナウザーは小さなひげを意味します。ミニチュア・シュナウザーは眉毛やひげが長いことも特徴です。これはネズミ駆除の際に反撃を受けても傷を負わないよう、長く伸びたと考えられています。被毛はダブルコートで、外被毛は硬い毛質をしています。抜け毛は少ないほうですが、毛玉になりやすいという欠点も存在します。
ミニチュア・シュナウザーはどんな性格?
もともとネズミなどの害獣を狩る仕事をしていたミニチュア・シュナウザーは、どのような性格なのでしょうか。一般家庭や初心でも飼いやすいのか、気になるところです。ここでは、ミニチュア・シュナウザーの性格を詳しく紹介します。
とても友好的で面倒見がいい!
ミニチュア・シュナウザーはとても友好的な性格をしています。そのため、多頭飼いに向いており、ほかの動物とも仲良くすることができます。面倒見が良い一面もあり、小さな子供の側に寄り添ったり、一緒に遊び相手になったりするといった優しい一面も見られます。友好的な性格である反面、スキンシップを怠ることには非常にストレスを感じます。忙しいという方でも、少しの時間でも良いので必ず毎日スキンシップをとってあげましょう。
警戒心が強く、頑固なところがあるんです
もともと狩りを仕事としてきたミニチュア・シュナウザーは、とても警戒心が強く頑固な一面も持ち合わせています。そのため、自分にとって害があると感じた場合には、威嚇行動をすることがあります。また、好き嫌いも多く、自分が認めた味以外は食さないという子もいます。子犬の頃から色々な味に慣れさせることや、わがままにならないようにしつけをしっかりと行う必要があります。
とても聡明で従順
ミニチュア・シュナウザーは、とても聡明で飼い主様に対して従順です。飼い主様と一緒に何かをするということが大好きな子が多く見られます。飼い主様の表情や仕草、声などから感情を読み取り、行動することができる非常に賢い犬種です。そのためしつけもしやすく、飼い主様をリーダーと認めた際には、とても従順です。しかし、感受性が強いため飼い主様がいつも怒っていたりイライラしていていたりすると、一緒になってストレスを感じてしまいます。スキンシップをとる時間や遊ぶ時間には、嫌なことを忘れて楽しく接してあげることが大切です。
恐れ知らずで活発な一面も
可愛らしい容姿のミニチュア・シュナウザーですが、実際はネズミなどの害獣を駆除する仕事をしてきた犬種です。獲物は小さくても、狩りをするからには臆病な性格ではできません。獲物に反撃されても怖気づくことなく作業をこなす、恐れ知らずで勇敢な一面も持ち合わせています。また、すばしっこいネズミを仕留める仕事が多いミニチュア・シュナウザーは、のんびりしていたのでは逃げられてしまいます。そのため、素早い動きのネズミにも対応できるよう、活発で好奇心旺盛な性格をしています。
性格や特徴からみた飼い方のコツ
ミニチュア・シュナウザーは、優しく甘えん坊であり、頑固、賢い、活発など、性格は個体によって多少異なるものの、多くの特徴を持ち合わせています。このような性格の持ち主であるミニチュア・シュナウザーを飼うにあたり、どのような飼い方をすることが理想なのでしょうか。ここでは、ミニチュア・シュナウザーの性格や特徴から見た飼い方のコツを紹介します。
甘やかしすぎることなく、きちんと信頼関係を築きましょう
ミニチュア・シュナウザーは甘えん坊な子が多いといわれています。甘えてくる姿や仕草はとても可愛らしく、ついつい甘やかしてしまいたくなりますが、飼い主様のためにも愛犬のためにも甘やかすだけではいけません。知能が高い分、甘やかすことで犬のほうが順位が上だと思い込んでしまいます。その結果、わがままになり、飼い主様のいうこともきかなくなってしまいます。犬がリーダーになることは、常に飼い主様を含めた家族を守らなければならないという使命感にかられます。そのため、常に周囲に気を配らなくてはならず、神経質で攻撃的になってしまいます。
また、気をはっているため大きなストレスがかかり、寿命を縮めることにも繋がります。学習能力が非常に高いといわれているミニチュア・シュナウザーは、しつけをしやすい犬種です。飼い主様がきちんとメリハリをつけ、ダメなことはダメだと教えることで、しっかりと学習することができます。飼い主様がリーダーシップを確立することで、愛犬はいつでも守ってもらえるという安心感を持ち、毎日をストレスなく過ごすことが可能になります。
また、頑固なミニチュア・シュナウザーは、やはり甘やかすことにより食事も偏食しやすくなってしまいます。ドッグフードを食べないからといって、すぐに新しいものにかえたりすることは、食べなければ美味しものにありつけると勘違いしてしまいます。その結果、自分が気に入ったものしか食べなくなってしまう可能性があります。飼い主様は愛犬のわがままを見逃さず、時間を決めて与えるなどして、食いつきが悪い場合や残す場合には餌を速やかに片づけ、次の時間まで何も与えないくらいの厳しさも必要です。
散歩は毎日きちんと行いましょう
ミニチュア・シュナウザーは狩りをする作業犬ですので、室内でじっとしていることを得意としません。散歩は毎日最低でも朝夕の2回は行うことが理想です。時間は1回の散歩につき30分程度で構いません。ミニチュア・シュナウザーの運動には、リードを伸ばしたりドッグランなどを利用したりするなどして、自由に走り回れる環境を作ってあげることも大切なストレス発散法です。
散歩には運動による代謝アップやストレス解消のほかにも、健康な被毛の維持、足腰の強化、第三者や車との触れ合いなど、社会性を身に着けるためにも欠かせません。積極的に散歩をとりいれ、愛犬を人間社会に適応させましょう。
被毛のお手入れはこまめに
ミニチュア・シュナウザーは放って置くと被毛がどんどん伸びてしまいます。そのため、1~2ヵ月に1度のトリミングが欠かせません。ミニチュア・シュナウザーはカットの種類も豊富で、ショードッグとしても活躍していますので、定期的にトリミングに連れて行き、お気に入りのスタイルに仕上げてもらうことも楽しみの一つです。また、眉毛やひげが長いため、放って置くと被毛が目や口に入り、炎症や涙やけの原因に繋がります。目元のカットは慎重に行う必要があるため、プロに任せたほうが安全でしょう。
自宅では毎日ブラッシングを行い、被毛の汚れを取り除き皮膚を清潔に保つ必要があります。ブラッシングは皮膚や被毛の健康維持のほかにも、体を触ることでスキンシップを深めることができます。また、体にしこりはないかなど健康チェックも同時に行うと効率的です。
ほかにもミニチュア・シュナウザーは、眉毛やひげが長いため、汚れが付着しやすいという特徴もあります。放って置くと涙やけや口臭の原因に繋がるため、湿らせたガーゼなどで優しく拭いてあげると良いでしょう。ごしごしと擦ってしまうと、皮膚を傷めてしまう可能性があるため、優しく行うことが大切です。自宅でできるお手入れとして、定期的にお風呂に入れてあげることもおすすめです。毎日行う必要はありませんが、皮膚に汚れが目立つ際にはシャンプーをして皮膚や被毛の汚れを洗浄してあげることをおすすめします。
まとめ
ミニチュア・シュナウザーはドイツ産まれの小型犬です。主にネズミなどの小型獣を狩る仕事をする作業犬として活躍していました。今では豊富なカットのバリエーションを活かし、ショードッグとしても活躍しています。ミニチュア・シュナウザーは知能が高く社会性があるため、多頭飼いに向いており、小さな子供やほかの動物にも優しく接することができます。ミニチュア・シュナウザーはしつけがしやすいことも魅力の一つです。
小学生低学年ほどの知能を持つとも言われるほど学習能力が高いため、飼い主さんがしっかりしつけを行えば必ず覚えることができます。ペットとして人気の高いミニチュア・シュナウザーは、たくさんの魅力を持ち合わせている犬種です。新しい子のお迎えを検討している方は、一般家庭や初心者でも飼いやすいミニチュア・シュナウザーを候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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