いつも一緒に犬と出掛けられたらいいけれど、そうも言ってられませんよね。犬だけで家にお留守番させる際、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お留守番の時に必要な犬へのしつけの方法や練習方法をご紹介いたします。
そもそも犬は「留守番が苦手」?
犬という生き物は、本来は集団で行動する生き物です。生物本来の習性があり、あまり一匹でいるのを好みません。犬の習性を理解し、少しずつお留守番に慣らす必要があります。
急がず焦らずゆっくりしつけていくのがポイント!
犬にとって、留守番が嫌なものではないことを教えてあげることがポイントです。留守番させる際も犬が楽しめるように、工夫や仕組み作りをしてあげることが大切です。
さあ始めよう!お留守番の練習方法
ケージの中に慣れさせましょう
まずは、犬のサイズに合ったケージを用意し、犬だけの空間を作ります。広すぎる必要はなく、犬がゆったりできるくらいのスペースであれば問題ありません。犬が四つんばいの姿勢になった時に、高さに余裕はあるのか確認します。最低でもケージを使用する犬の体の3倍くらいを目安にします。犬はオオカミの血を受け継いでいるため、本能的に縄張り意識が強い傾向にあります。犬が自然の中で生活していた時代は、穴などに住んでいたことから、ケージのような狭い空間は、本能的に落ち着きやすい状況を作られます。飼い主と犬の住む空間を分けることで、しつけも行いやすくなります。
ケージの中=リラックスできる空間に紐付けることが大切です
留守番中もリラックスして過ごせるように、ケージの中には、犬のお気に入りのおもちゃや飼い主の匂いがついているものを用意しておくのも、おすすめです。普段から飼い主が自宅にいる時などに、ケージに入る練習します。日ごろからケージに入る習慣が、留守番の時に安心感へつながります。ケージに入ったばかりの頃は、落ち着かないかもしれません。徐々にリラックスする姿が見られたら、慣れてきたと言えます。
犬が落ち着けるケージを設置するのにおすすめの場所
暗くて狭い場所
本能的に、犬は暗くて狭い場所が好きです。潜れるような空間やスペースがあると、安心できる状態を作ることができます。
静かな場所
犬のケージを置く際に気を付けたいことは、音の問題です。犬は人間に比べて耳が良く、敏感です。人間の耳に比べて、5倍から7倍の聴力を持つと言われています。人間が気にならない音でも、犬には聞こえています。そのため、普段の生活の音も、犬にとっては騒がしく感じることがあります。窓際の近くで物音が良くする場所や人の出入りが多い玄関の近く、またテレビの近くなどは、最適な場所とは言えないでしょう。
留守番にも活躍!犬のケージの種類
犬のケージと言っても様々なタイプのケージがあります。事前にどのタイプのケージにするか目安を付けているだけでも、買い物がしやすくなります。
天井まで覆われているタイプ
天井から左右と、すべて覆われているタイプのケージです。一般的に、動物病院などでもこのタイプを使用しているのを見かけます。折り畳みできるタイプや天井の部分を取り外しできるタイプのものもあります。
天井が開いているサークルケージタイプ
天井がなく、囲いがあるだけのデザインがサークルタイプです。天井がない分、開放感があります。犬の成長やサイズ感によっては飛び越えてしまう可能性があるので、高さの確認は必要です。犬の成長に合わせて調節ができるデザインや天井がないことでバランスを崩しやすい商品もあるので、購入前に確認しましょう。
持ち運びに便利なクレート・キャリータイプ
犬と外出する際によく利用されるのが、クレートやキャリータイプのケージです。普通のケージに比べてコンパクトな作りで、周りの視野が制限されます。視野を制限することで、外出先でも周りの刺激を最小限にすることを目的としています。自宅でケージとして使う場合は出入りが自由にできる状態にし、寝る時のみ使用する使い方がいいでしょう。
犬がケージの中でもリラックスできる工夫
トイレの場所はケージの外に
犬は、自分の巣穴などでは排せつをしないきれい好きな一面を持っています。寝る場所から離れた場所で排せつを行う習慣が本能的にあるので、しつけをおこなうことで、きちんと決められた場所でのトイレが可能です。ケージの外に排せつ場所であるトイレを設置してあげることは、リラックス空間を作るのにつながります。
ケージの中を居心地の良いものに
基本的に犬用のケージは、掃除がしやすいようにプラスチック製のものが多いです。ですが、プラスチック製のものは滑りやすく、犬にとっても居心地の良いものではありません。滑り止めになるようなものを敷いてあげたり、クッションのようなものを用意するなどの工夫をしてあげると、犬がよりリラックスしやすい空間となります。
いきなり長時間のお留守番はNG!ゆっくりじっくり慎重にがカギ
いきなり長時間のお留守番を開始してしまうと、犬が不安に感じてしまいます。また、体調を壊す原因にもなりかねません。徐々に短い時間から、様子を見ながら時間を伸ばしていきましょう。短時間のお留守番の積み重ねによって、飼い主がきちんと家に帰ってくることを理解させることができます。
お散歩後などよくからだを動かしてからがおすすめ
年齢が若い犬ほど、活発でエネルギーにあふれています。お留守番する時などに関わらず、散歩などをして、きちんと体を動かせる機会を与えることは必要です。お留守番を、飼い主と犬お互いに気持ちよくスムーズに行うためにも、留守番する前に散歩などを取り入れておくのもポイントです。犬と散歩へ出かけた後、水を飲んだり、体を休めたりする行動が見られたら、満足できる運動量の確保ができたと考えて良いでしょう。
子犬の頃からお留守番に慣れさせておくと良いでしょう
子犬の頃から少しずつ犬だけで過ごす時間を意識することで、大きくなってから留守番の機会が訪れた時、受け入れやすくなります。犬が子犬と言われる期間は、生後3カ月から1年までくらいの間をさします。また、犬にとって子犬である期間は短く貴重な時間です。犬が人間と共に生活をしていく時に必要な社会性を身につける時期でもあります。幼いうちに様々なものに触れたり、周りの刺激になれることが重要です。子犬の留守番時間の目安は、1時間から2時間です。犬の無理のない範囲で挑戦してみましょう。
お留守番が不安なあなたに便利なグッズ
お出かけ中も安心 WEBカメラを活用しよう!
犬だけでのお留守番に不安を感じる場合は、WEBカメラを活用する方法があります。WEBカメラとは、犬が居る室内に専用のカメラを設置することで、外出先からでも部屋の様子がスマートフォンから確認できます。
お留守番の時に最適 WEBカメラの選び方
実際に、これからWEBカメラの購入をする際のポイントを紹介します。
WEBカメラを購入する準備ができているか
WEBカメラを使用する際は、自宅にネット回線が必要です。自宅に固定の回線を準備、または無線回線(Wi-Fi)の準備をしましょう。また、カメラから様子を確認するために、スマートフォンやモバイルタブレット、パソコンなどが必要となります。従来のガラパゴスケータイと呼ばれる機種では使用できないので注意が必要です。購入前に事前に対応端末を確認しておきましょう。
部屋の広さとカメラの撮影範囲
犬の様子を確認したい部屋の広さとカメラの撮影範囲の確認が必要です。部屋が広くカメラの撮影範囲が狭いと、映像が見切れてしまい、きちんと外出先で確認できなくなる場合があります。固定型から首を振る機能がついたタイプのWEBカメラがあるので、自宅の部屋に合ったタイプを選択しましょう。
WEBカメラに求める機能は何?
様々な種類のWEBカメラがあります。暗い場所でも撮影が可能な「暗視モード」、マイクやスピーカーなどがついており、外出先から話しかけることができる「呼びかけ機能」、動きなどを感知するセンサーが搭載されており、異常を感じたらお知らせしてくれる「異常検出機能」、離れた場所からでも、エサをあげることができる「給餌機能」やおやつが飛び出すタイプもあります。このように、様々な幅広い機能を持った商品がありますので、ご自身のニーズに合ったものを選ばれるとよいでしょう。
一人の時間を楽しく過ごしてもらうためのおもちゃのご紹介!
犬だけで過ごす時間も、楽しく過ごせるように工夫することは大切です。おもちゃを使ってしつけたり、飼い主と一緒に遊びながらコミュニケーションをとることで、信頼関係が生まれます。おもちゃなどの道具を上手に利用することで、犬のストレス発散にもつながります。ケージの中で過ごすときも、お気に入りのおもちゃがひとつあるだけでも、状況が変わってきます。おもちゃは、時と場合に合わせて選びましょう。お留守番する時は、音が出ないもの、耐久性があるものがベストです。
犬のおもちゃ選びのポイント
おもちゃの安全性
犬のおもちゃを選ぶ際に気を付けたいのは、安全性です。お留守番しているときなど、そばにいない時でも安心して使えるものが良いです。耐久性が弱いものだったり、塗装に問題があるものも中にはあります。今の時代は、手ごろに安い値段で買えるものも多くありますが、安すぎる商品には注意が必要です。
犬の年齢に合っているか
犬の年齢によって、必要なおもちゃが違ってきます。その犬の年齢にあったものを選んであげることも大切です。犬それぞれの好みもあるので、気になったおもちゃを一度与えてみて様子を見ます。
与えることは避けたいおもちゃ
犬の口にすっぽり入ってしまうような小さいサイズのおもちゃは、誤って飲み込んでしまう可能性があります。また、ゴム製品のおもちゃは噛む力が強いので、噛みちぎって飲み込んでしまう可能性があります。おもちゃが汚れてしまったり、ボロボロに壊れてきた場合は使用するのをやめて、安全面や衛生面を考えて、新しいものにとり変えてあげましょう。犬用のおもちゃではないおもちゃを与えないことも大切です。普段、人間が身近に使用しているものを与えると、おもちゃとの区別がつかず混乱を招いてしまいます。
まとめ
犬に留守番時間が寂しい思いさせないために、飼い主が事前に少しずつ犬にとって最適な留守番環境の準備をしてあげることで、留守番の時間を楽しい時間へと変えてあげることができます。焦らずに犬と飼い主のペースで少しずつ、楽しく留守番ができる状態にしていきましょう。
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