パイナップルはスーパーなどでよく見かけるフルーツです。
犬になにかフルーツを与えたいと思った時にパイナップルを与えたいと思う飼い主さんもいるのではないでしょうか。
犬には与えてはいけないフルーツもあるので、実際犬にパイナップルを与えてもいいのか心配になりますよね。
ここでは、犬はパイナップルを食べてもよいのか、気になる夏の果実について解説します。
犬ってパイナップルを食べてもいいの?
パイナップルは美味しい夏の果実ですが、犬は食べてもいいのでしょうか。
アレルギーなどの心配もありますが、基本的には与えても問題ない果実です。
しかし、食物繊維が豊富に含まれているので与える量には気をつけたほうがいい果実です。
パイナップルにはこんな効果も!
パイナップルは栄養豊富で、ビタミンB1やB2、ビタミンC、葉酸、カロテン、カリウム、などのビタミン・ミネラルの他にもタンパク質の消化を助ける酵素ブロメリン、食物繊維なども含まれています。
ビタミンB1は糖質からのエネルギー産出を助け、皮膚や粘膜の健康維持などの働きがあります。
糖質は脳に栄養を送る重要な栄養素ですので、脳神経にも良い働きをしてくれます。
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持や体内のタンパク質のエネルギー代謝にも働いてくれます。
葉酸はタンパク質や細胞を作るために重要なDNAなどの核酸を合成する役割があります。
他にも赤血球などを合成したり、妊娠中の犬にはたくさん摂取してほしい成分です。
ビタミンCは細胞間を結ぶコラーゲンを作るための重要なビタミンです。
他にも皮膚や粘膜の健康維持、ストレスへの抵抗性の向上、抗酸化作用もあります。
これらのビタミンは水溶性なので、過剰に摂取しても尿として排泄されるため、こまめに摂取することが重要です。
カロテンはビタミンAの働きをするビタミンで抗酸化作用や免疫力を向上させる働きがあります。
カリウムは細胞内液に存在するミネラルで細胞内を正常に保つために血圧を調節しています。
ブロメリンはタンパク質の消化を助ける働きがあり、肉などを食べたあとに摂取すると消化を助けてくれます。
他にも腸内の腐敗物を分解する作用もあるため消化不良の際には良い効果が得られます。
食物繊維は腸内細菌バランスを整える働きがあり、便秘の改善に期待ができます。
食物繊維は腸内の善玉菌の手助けをしてくれるので腸内を健康に保ちます。
ダイエットなどにも効果が期待されますが、過剰に摂取すると逆に消化不良を吹き起こす可能性がありますので注意しましょう。
どのくらいの量を上げても良いの?
パイナップルを与える目安は15g(小さ目のカット2,3個)程度がいいでしょう。
犬により与える量は異なるため少量ずつ与え、最大15gというように与えましょう。
過剰に摂取すると下痢や嘔吐などの症状が見られることもあります。
少量ずつパイナップルを与え、便の様子などを確認しながらにするといいでしょう。
食糞に聞くってホント??
パイナップルは便のPHを変えるために食糞をしなくなる場合があります。
犬が便を食べるのは便に美味しい匂いがするからです。便のPHを変えて美味しくない便にすることで食糞を防ぐことができると言われています。
しかし、エビデンスとなる信頼のあるデータは少なく根本的な解決にはつながらないとする意見もあります。
もし、食糞で悩んでいる方がいらっしゃれば、一度試してみる価値はあるかもしれません。
缶詰のパイナップルはあげても良いの?
缶詰のパイナップルは与えるのは避けましょう。
缶詰のパイナップルを食べるとわかるように非常に甘く美味しくなっています。
これは通常のパイナップルより果糖が多く含まれているためで、犬に缶詰のパイナップルを与えると糖分を取りすぎてしまいます。
糖を過剰に摂取すると肥満だけでなく、糖尿病などの病気を引き起こす危険性がありますので、やめたほうがいいでしょう。
パイナップルジュースはあげても良いの?
パイナップルジュースも缶詰と同様与えるのは避けたほうがいいでしょう。
犬には余分な糖分が多く含まれていて、少量でも過剰摂取になります。
アレルギーに注意しましょう!
パイナップルを与える際はアレルギーに注意しましょう。
犬にアレルギーなんてあるの?と思う飼い主さんもいますが、初めて食べる食材は注意して与えましょう。
パイナップルの与え方
初めてパイナップルを与える際は小指の先程度の大きさから始めましょう。
与えてからも便や尿の様子や皮膚の状態などを確認し、次の日にまた少し与え様子を観察します。
特に問題がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。
アレルギー症状は3時間後など時間が経ってから現れることもあるためかかりつけの動物病院の午前診察時間内に与えましょう。
万が一なにか症状が見られた場合にすぐに診察してもらえるように準備しておきましょう。
与える際の注意点は?
パイナップルの皮や芯は消化ができないので与えてはいけません。
消化ができないと胃や腸などに詰まり閉塞を引き起こす可能性があります。
犬に与える際は皮や芯などは犬が食べることができないようにすぐに処理しましょう。
パイナップルを与える際は大きさにも注意しましょう。
犬は歯などで噛み砕いて食べることはあまりありません。
ほとんど丸呑みしてしまうので、パイナップルは小さくカットしてから与えましょう。
大きくしすぎてしまうと消化不良や喉に詰まることもありますので、犬の大きさに合わせてカットするといいでしょう。
持病がある場合は相談してからにしましょう
パイナップルは糖が多く含まれているフルーツです。糖尿病などの持病がある場合はあらかじめ動物病院に相談してから与えるようにしましょう。
なにか症状が見られた場合は与えるのをやめましょう
アレルギーがないといっても犬のその時の体調によって症状が見られることもあります。
体調が悪いときは与えず、万が一パイナップルを食べたあとに下痢や嘔吐などの症状が見られた場合は与えるのをやめましょう。
症状が出てしまった場合は、一度動物病院に相談することをおすすめします。
まとめ
ここでは犬はパイナップルを食べてもよいのか、気になる夏の果実について解説しました。
パイナップルは栄養豊富で消化を助ける酵素や食物繊維も多く含んでいます。
さらに、水分も多く含んでいるフルーツなので水分補給にも最適です。
しかし、与える際にはアレルギーや過剰摂取による消化不良や肥満などの危険性もあるため、与え方には注意が必要です。
アレルギーはどんな犬でも起こる可能性がある症状ですぐに現れることもありますが3時間や半日後など時間が経ってから見られることもあるため様子を見ながら与えるようにしましょう。
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